ギターを演奏する際に、最もプレイヤーを悩ませることの一つがピックのズレです。
せっかく気持ちよく演奏しようと思っても、ピックがズレてくるとプレイに集中できません。
また、ピックがズレたり滑ったりするために、必要以上に力を入れてしまい、上達を阻害することもあります。
この記事では、ピックがズレたり滑ったりしないようにする方法と裏技をわかりやすくご紹介します。
▼ ピックがズレる(滑る)理由とは?
# 汗や脂で滑る
ギターを弾いていると、ピックがズレることがあります。
その一つの原因が、手の汗や脂です。演奏中に手が汗ばむと、ピックが指から滑りやすくなります。同様に、手についた脂がピックと指の間に滑り込んでしまうことも、ズレの原因となります。
手の汗や脂によるピックのズレは、特に緊張したり長時間演奏したりするときに顕著です。手のひらや指先が滑りやすくなるため、ピックをしっかりと握ることが難しくなります。その結果、音の安定性が損なわれ、演奏の質が低下します。
# 乾燥で滑る
ピックがズレる原因は汗だけではありません。手が汗ばんでいる時だけでなく、逆に手がカサついている時も起こります。
特に寒い季節や部屋が乾燥しているときは、手がカサカサになって、ピックが指からツルツルと滑りやすくなります。
この手の乾燥によるピックのズレ、結構ストレスです。指がカサカサだとピックのコントロールが難しくなったり、演奏が不安定になったりします。だから、手のケアが大切です。
# 握り方の問題で滑る
また、握り方が不安定な場合や、ピックの摩擦が不十分な場合も、ピックがズレる要因となります。
握り方が悪いとピックの安定性が損なわれ、演奏の際にズレることがよくあります。指先でピックを握りすぎたり、握り方が緩かったりすると、ピックが思い通りに動かなくなります。特に高速での演奏や複雑なフレーズを弾く際には、正しい握り方が重要です。
▼ズレを防ぐ一般的な方法
次にピックのズレを防ぐ一般的な方法を解説します。
# サムピックを使う
サムピックは、指に装着して使用するピックの一種です。指に直接装着するため、ピックがズレることがありません。特にアコースティックギターなどを演奏する際に効果的です。
ただし、ピッキングに違和感を感じる場合が多いのため、ピッキングのニュアンスを重視する方には向きません。具体的には、ダウンピッキングとアップピッキングでニュアンスがかなり違ってきます。
# 滑り止め付きのピックを使う
滑り止め付きのピックは、表面に滑り止め加工が施されているため、指から滑りにくくなっています。さまざまな素材やデザインのものが市販されています。
ただし、飽くまで滑り軽減にとどまり、ピックの滑りを完全に解消するものではありません。
また、好みの音色が出せるピックが見つからない場合もあります。
# ピックに滑り止めを貼る
滑り止めのテープや粘着物質をピックに貼ることで、滑りを防止する方法です。ピック用として販売されているアイテムを使用するか、あるいは他の家庭用品で代用することも可能です。
ただし、これも飽くまで滑り軽減にとどまり、ピックの滑りを完全に解消するものではありません。
# 握り方を工夫する
握り方を工夫することで、ピックのズレを軽減できる場合があります。指の力を均等に分散させ、ピックをしっかりと保持することが重要です。
ただし、ベストな握り方にたどり着くためには相当な時間と労力がかかります。
また、指の形や骨格、筋肉量は十人十色のため、他人のアドバイスが参考にならないケースも多いため、自分自身でトライアンドエラーを重ねるしかありません。
▼ズレを完全解消する方法は?
これまで紹介した方法は、ピックのズレを軽減するものでしたが、ズレを完全に解消することはできません。
サムピックを使ったり、滑り止め付きのピックを選んだり、握り方を工夫することで、演奏中のズレを最小限に抑えることが可能ですが、それでも完全な解決には至りません。
手の汗や脂、握り方の問題は、プレイヤーによって異なりますし、滑り止め付きのピックや滑り止めを貼る方法も、継続的な効果を得られない場合が多いです。
つまり、これまでの方法ではズレの軽減に留まり、ピックのズレを完全に解消することはとても難しいのです。
ピックのズレを完全解消するには、これまでとは違う、新しい発想が必要なのです。そこでご紹介したいのが「ピックの達人」です。
ピックの達人を利用すると、ピックを空中のベストポジションに浮かせることができるので、ピックがズレる不安がなくなり、無駄な力も必要としません。